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風の音づれ Vol.4 Cool Japan Forest

 昨年12月11日、私たち(仮称)開智所沢開校準備室は、ところざわサクラタウン内にあるジャパンパビリオン・ホールBをお借りして、初めての学校説明会を実施しました。その日は、風の冷たい曇り空でしたが、屋外の千人テラスではお昼前から「サクラタウンよさこい2022~師走祭~」が開催されており、サクラタウン全体がお祭りのような活気に満ちていました。お年寄りのご夫婦からベビーカーを押す家族連れまで、散歩がてらによさこいチームの熱演に拍手を送る、そんな空間が街の真ん中にあるのは素敵なことです。

 さて、先日このコラムでご紹介した東所沢駅からの通学路を実際に歩いてみると、歩道に点在するユニークなマンホールに気がつくことでしょう。ところざわサクラタウンまでの道のり28カ所に、株式会社KADOKAWAとゆかりの深いアニメ作品を用いたマンホールが設置されています。日が暮れるとこのマンホールは、LEDライトの光を発するのです。これは、所沢市と株式会社KADOKAWAが共同プロジェクトとして推進するCOOL JAPAN FOREST構想の一環として整備されたものです。

2014年、(株)KADOKAWAが旧所沢浄化センター跡地の所有権を取得した際、大規模な文化施設の建設と、その施設を拠点とするクールジャパン文化の発信を通じて、地域創生に貢献するプランが提案されました。これが、所沢市と(株)KADOKAWAとの共同プロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の始まりでした。

プロジェクトが始まった2016年から、さくらタウンが完成した2020年までが“基盤整備期”、そしてさくらタウン完成後から2025年までは“成果創出期”と位置付けられています。2021年12月4日に開かれた所沢市の「市の仕事報告会」で用いられた資料をネットで検索すると、そこには学校法人開智学園の開校とその予定地について明示されています。(仮称)開智所沢小学校・中等教育学校は、その教育活動を通じてCOOL JAPAN FOREST構想の一翼を担う存在でもあるのです。

よく見ると、中にはアニメ作品とは違ったマンホールも紛れ込んでいます。例えばこれは何をイメージしたデザインか、おわかりですか?これは、1911年4月4日、わが国初の飛行場が所沢に開設されたことを祝って、翌4月5日にわずか800mほどの距離ですが初めて所沢の空を飛んだ、フランス製のアンリ・ファルマン複葉機です。ファルマン機は航空発祥の地・所沢のシンボルです。

所沢と言えば忘れてならない存在がもう一つ。それは西武ライオンズですね。ライオンズファンの生徒(及び、そうでない生徒)が、このマンホールを囲んで(それぞれの立場から)野球談議に花を咲かせることでしょう。

(片岡)