フィールドワーク

フィールドワークは、実社会とつながる学びを実践する宿泊学習行事です。開智所沢では、充分な時間の事前学習から振り返りまでの過程を経て、フィールドワークを通した1つの学びを完成させます。学びをデザインする主体となるのは、実行委員をはじめとした生徒たちです。まずは学校の中で事前調査を行い、そこで生まれた疑問に対して仮説を立てます。自分なりの考えと既習知識に基づいた仮説を立てることで、現地だからこそ得られる情報を通した検証を行うことが出来ます。その検証結果を個人またはグループで考察し、まとめて発表します。

自然そのものから学び、創造的学力へ
1年「磯のフィールドワーク」(自然科学系探究)2泊3日

本から学ぶ知識ではなく、自然そのものから疑問をもって探究活動を行い、創造的発想力を育成します。まず、磯に出てグループごとに磯の動物や植物を観察し、疑問を見つけ、グループの皆で、その答えを予想し仮説を立てます。さらに、仮説を証明する調べ方を考え、より詳しい観察や調査、実験し、考察して仮説を証明します。

人の営み、社会の様々なことから探究する
2年「社会のフィールドワーク」(人文、社会科学系探究)2泊3日

文学や社会の事柄を、グループごとにフィールドワークで探究します。皆で考えることで、一つのテーマから、いろいろな疑問や仮説が出てきます。フィールドワークへ行く前から、何を調査、探究するか、その仕方や訪問企業や研究所、大学、博物館などにアポイントを取り、現地で詳しく調査してきます。学校に戻り、レポートをまとめ論文にします。

個人の探究テーマを論文にする
3年「他地域でのフィールドワーク」(自分でテーマを決める)3泊4日

平素の探究ではいけない地域へ出かけフィールドワークを行います。1,2年で行ってきた自分の「探究テーマ」を振り返り、自然科学、人文・社会科学、医学・薬学,工学、理学などあらゆる分野の中から、テーマを絞ります。さらにレベルや質の高い疑問またその地域でなければできない疑問の探究を行います。現地での調査、観察などを基に論文をまとめます。

プロジェクト型の個人テーマの探究
4年「首都圏フィールドワーク」(日帰り)

1年かけての探究です。ひとり一人が自分の探究テーマに基づき訪問先を考え、アポイントを取り1回目のフィールドワークを行います。ここでは、探究の仕方のアドバイスもらうため、探究の資料やデータ集めを行うことも可能です、2回目のフィールドワークはさらに探究を深め、論文を完成することを目的に行います。ひとり一人に生徒にメンターの教師が付き3学期には論文発表会行います。

国際的に活躍できる素地を創る
5年「海外フィールドワーク」(5泊8日、イギリス 予定)

4年生までに積み上げてきた「探究テーマ」を英語に書き換え、海外の大学等に宿泊し、海外の大学生にプレゼンテーションし、そのテ-マに関するディスカッションを英語で行います。それまでに培ってきた創造力と発信力を最大限に駆使して、文化の違う国の人々とコミュニケーションを図る体験は深い感動と自信となり、生徒の大きな財産となります。