よくあるご質問
開智小・中・高等学校は国際バカロレアの教育のDP(大学進学教育)の候補校になっております。しかし、MYP(中等教育プログラム),PYP(初等教育プログラム)は取り入れておりません。
開智望小・中等教育学校との違いは、開智望小・中等教育学校はPYPの認定校、MYP,DPの候補校になっております。(仮称)開智所沢小・中等教育学校は、武蔵野という新たなフィールドを活かしながら開智望小学校・中等教育学校との連携のもとで、開智教育のさらなる進化を目指します。
また、児童生徒募集に関して、開智小・中・高等学校は小学校・中学校・高等学校それぞれで募集を行っております。開智望小・中等教育学校は原則完全小中高12年一貫校です。小学校・中等教育学校ともに若干の編入生を受け入れております。それに対して(仮称)開智所沢小・中等教育学校は、小学校から入学する120名の児童に倍する数240名の募集を行います。
加えて、これまでの開智学園の教育実践をベースにして、12年一貫教育と6年一貫教育とを矛盾なく融合させるために、カリキュラムを再構成します。
国際バカロレアとは、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育カリキュラムです。
以下、文部科学省IB教育推進コンソーシアムからの引用です。
国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)は、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されました。
現在、認定校に対する共通カリキュラムの作成や、世界共通の国際バカロレア試験、国際バカロレア資格の授与等を実施しています。
(引用元リンク、2022/10/13閲覧)
用語に関して
1)PYP(プライマリーイヤーズプログラム):初等教育プログラム 対象:3歳から12歳
2)MYP(ミドルイヤーズプログラム):中等教育学校プログラム 対象:11歳から16歳
3)DP(ディプロマプログラム):ディプロマプログラム 対象:16歳から19歳
なお詳細については、開智望小学校のHP内にございます「はじめての国際バカロレア」をご参照ください。
小学1年生から高校1年生までは全員国際バカロレアのプログラムが必須です。高2、高3は、DPクラス以外の生徒が国際バカロレアのプログラムのうちTOK,EE,CASのみが全員必須となります。
国際バカロレアの学びで重要な学習である、学習者主体の概念学習、探究学習、発信学習があります。一般的にこれらの学びは、主体的に学ぶ児童生徒を育てるためにも低学年から行った方がより効果的といわれています。
DPの学びでは、論文のようなレポートによる課題の提出や論述的な試験が多く行われます。そこでは概念がしっかりとつかめているのか、探究的な手法でしっかりと書かれているのか、その発信(プレゼンテーション)の方法が適切でかつロジカルでクリティカルシンキングされているかが問われます。日本の学校ではこのよう学びはあまり行われませんから、高校2年生から概念、探究、発信というキーワードに代表される学びを行うことは、かなりハードルが高いと考えられます。PYP,MYPで概念学習や探究学習、発信学習を行い、DPで必要となる技能を身に付けることが重要であると考えます。
中等教育学校からの入学者がPYPの教育を受けないことでのPYPを学んだ生徒との違いは、概念、探究、発信など国際バカロレアの学びに慣れるまで少し時間が多くかかるという事です。将来的にどのような違いが生ずるかはまだわかりません。以前、小学1年生から週5時間英語を学ぶ開智小学校からの入学者に、高校1年生になったとき、中学校から英語を学ぶ生徒と比べどこが良かったかと聞いたことがあります。その答えは「自分たちは中学校からの入学者より、家庭での英語の宿題や予習復習の時間が少なくて済むので、その分だけ数学の勉強がより多くできることです」でした。このことを考えると、概念、探究、発信がより得意という事よりも、レポートを書くなど、そのような思考になれていることで、より効率的に国際バカロレアの教育が学べるという事ではないかと予測します。
これらの学びを通して大学に入学した後に、より一層専門的な学びをスムーズに行うことが可能になり、将来社会で専門性を発揮して社会に貢献する人材を育成できると考えております。
① 開智望小学校では音楽と図工(美術)の授業を週1時間ずつ英語で行っています。しかし(仮称)開智所沢小学校では図工(美術)の授業をすべて英語で行うことを計画しています。(教育特例校の申請)
② 探究型の学びという観点からも、国際バカロレアのプログラムとの関わりという点からも、フィールドワークという行事は大変重要です。
(仮称)開智所沢小学校・中等教育学校は小学1年生から11年生(高校2年生)にわたる11年間のフィールドワークを次のように実施する予定です。
小学1年生「初めての宿泊と自然を探究するフィールドワーク」
小学2年生「地域で生活の違いあることを探究するフィールドワーク」
小学3年生「第一次産業と経済的な関係性・役割を探究する現地のフィールドワーク」
小学4年生「第二次産業と経済的な関係性・役割を探究する現地フィールドワーク」
小学5年生「第三次産業と経済的な関係性・役割を探究する現地フィールドワーク」
小学6年生「第四次産業(情報通信・金融という観点)と経済的な関係性と役割を探究する」
中学1年生「自然をもとに探究に徹した磯のフィールドワーク」
中学2年生「社会学・人文科学についての探究に徹したフィールドワーク」
中学3年生「行き先を目的に合わせ決め、自分の探究テーマの探究を行うフィールドワーク」
高校1年生「首都圏全域をフィールドワークのエリアにし、自分の探究テーマを深め、自分で行き先のアポイントを取り、探究するフィールドワーク」
高校2年生「海外の一地域に出向き(ロンドンエリア、ハイデルブルグエリア、ボストンエリア、サンノゼまたはベンガロールエリア)自分の探究をまとめ、現地の大学生の援助をもとに英語で探究を発表し議論するフィールドワーク」
を行う計画です。
③ (仮称)開智所沢小学校では異学年齢学級(ホーム)は生活学級としての役割を徹底し、異学年授業は行事等で必要な時以外は時間割に組み入れません。開智望小学校では学校生活、行事のほかに国語や算数、体育などの教科を異学年学級で合わせて5時間程度行っています。
④ (仮称)開智所沢小学校では英語活動の授業をソロで出来るネイテイブ教員を採用(特別免許)し、バイリンガルの英語教員と共に、オックスフォードの英語テキスト、CLIL型英語のテキスト(理科的な内容や社会的な内容などを英語で学ぶ)を使い、小学校で英検準2級レベル(実際にはTOFEL)に到達する学力をつけることを目指します。
⑤ ICTを活用した12年一貫もしくは6年一貫の「プログラミング教育」を(仮称)開智所沢小学校・中等教育学校では強化したいと考えております。(仮称)開智所沢小学校・中等教育学校では、小学校ではUOI(Unit of Inquiry、探究単元)の中に組み入れて指導計画を立て、中等教育学校では、技術と情報で行う予定です。)
⑥ 思考やコミュニケーションのもととなるもっとも重要な言語としての「母国語の教育」。多読を行う指導の強化を行います。長期休暇の読書指導や年間100冊運動などを計画します。
⑦ 皆で考え論議し自分の行動や生き方を考える「哲学対話」を行う道徳の授業、実社会とのつながりを重視した「教科横断型の教科学習」を行います。
学校給食は、小学校1年生から中学2年生までの希望者に完全給食型で実施します。多様性の観点からお弁当を選択することが可能です。またお弁当と給食を併用することも可能です。中3以上の学年は食堂を使用できるように致します。
小学1年生から5年生までは、総合学習の時間はUOI(探究ユニット=Unit of inquiry)という教科の枠を超えた学習を行います。特別活動の時間は学級の活動と学校行事等の準備及び実施、地域との交流、ボランティア等を行う予定です。
小学校6年生から高校2年生までは、探究活動の時間に充てたいと考えております。具体的にはフィールドワークの準備のための「フィールドワークのテーマに対応した探究活動」「個人の探究テーマのための探究活動」および地域との交流、ボランティア等などを行う予定です。
国際バカロレアの認定校の申請は、校舎が出来上がっていないと申請ができません。したがって、開校時点では、国際バカロレアに準拠した教育を行いますが、候補校になるまでは、あくまでも国際バカロレア的な教育ということになります。
申請の手順(PYP、MYP)
令和6年3月(校舎完成後) PYP,MYPの候補校準備の申請開始、
令和6年9月から10月ころ、PYP、MYPの候補校の認可予定
令和8年1月から10月ころ、PYP、MYPの認定校の認可予定
申請の手順(DP)
令和6年9月ころDPの候補校準備の申請開始
令和7年9月ころDPの候補校に認可予定
令和9年5月ころDPの認定校の認可予定
令和10年4月より、一期生(高校2年生)DPクラスのスタート
開智学園では、生徒の志望する大学、学部を尊重して、それらの大学に進学できるような指導をしていますから、入学者の志望がわからない現在は具体的な目標は提示できません。ただ、開智高校の中高一貫の生徒たちの大学志望と同様だと仮定すると、東京大学18名(在籍者の5%)、国公立大学180名(在籍者の50%)、早慶上理100名、(在籍者の30パーセント)、医学部医学科36名(在籍者の10%)、海外の大学20名(国際バカロレアDPクラス生の7割)、その他歯学部・薬学部・獣医学部、GMARCHなどと考えております。
通学圏域に制限はございません。小学校も中等教育学校も同様です。最大の通学圏は、埼玉県の所沢市を中心に西は飯能市まで、東は武蔵野線沿線の三郷市から、北は川越・鶴ヶ島市、さいたま市の大宮付近までを想定しております。他都県では、南は神奈川県の川崎市北西部、相模原市、東京都の西部(八王子市、日野市、立川市、国立市、府中市、国分寺市、小金井市、三鷹市、武蔵野市、小平市、西東京市)東は武蔵野線沿線の千葉県の松戸市と考えています。
スクールバスの運用は考えておりません。今後在校生のご要望が多い場合検討する余地はございます。
東所沢駅以外からの通学者数は近隣の児童・生徒のみの200名程度で、近隣地区からの徒歩通学者、自転車通学者、東所沢駅を発着するバスに乗車するものと考えております。さらに所沢駅からところざわサクラタウン行きのバスがありますので、そのバスに乗車して登校する児童生徒がいることを想定しております。
第一志望のお子様は、ペーパーA、ペーパーB、作業、運動、行動観察、自己発信、児童面接、保護者面接を予定しております。一般志望の方は、ペーパーB、自己発信以外の試験を受けていただきます。
各科目の試験内容については、今後の説明会の中でお伝えしてまいります。基本的には開智望小学校の形式と同じとお考えください。
開智望小学校と同じく実施する方向で考えております。
設置する予定で考えております。
今後の説明会にて詳細をお伝えしてまいりますが、開智望小学校の学童・アフタースクールと同程度の内容で考えております。説明会までは参考として開智望小学校のHPをご覧ください。